はじめに




アルヨプロジェクトの伊藤です。
セラピストである吉福伸逸さんをインタビューしてきました。

吉福伸逸さんって?

きっかけ
はじめて吉福さんを見たのは岡野守也さんとの公開討論会のとこでした。
当時、セラピー系のワークショップにいろいろ行っていた僕に耳に、吉福さんという面白い人がいたんだよ、という話は入ってきていました。でも数年前にハワイに移住してしまってもっぱらサーフィンをしていると。
そんな吉福さんが日本でまた活動を始める、それにあたって昔の仲間である岡野さんがまた一緒に何かできるのか、公開で議論しようじゃないか、という趣旨の会だったと思います。たしか2007年くらいのの3月くらいのこと。

とにかく、そういうイベントのことをネットで知って、出かけていったのでした。
そして。それが面白かった。なにが面白いって、吉福さんと岡野さんが言い争いにみたいになってそのまま決裂してしまったことです。こんだけ思いが違うならお互い一緒にはやれないね、ということになっちゃった。
もちろん話の内容も面白かった。あんまり覚えてないけど。

補足:
ここで補足をしておかなければならない。
吉福さんと岡野さんが決裂したと書いたが、それはそのとおりに見えたのだが、それを見た僕はなにやら深い安堵感に包まれていたのだ。
それでいいんだよね、という。そこには何の予定調和も参加者への妙な気配りもなかった。ただ、お互いに思ったとおりに発言し、その結果、どうも考えが違うようだね、となったのだ。もちろんそこにはある程度の感情も当然のっているから、笑顔で握手、爽やか爽快!というわけにはいかないだろう。イライラやなんだこのやろう!という感情も漂った。でもそうしたことができるのは、二人の間に確固とした信頼関係があるからだろうな、ということぐらいはこちらにも伝わってきた。だから安心して見ていられたし、わくわくさえしたのだ。
そして後日、吉福さんに会ったとき、このようなことを言っていた。
勘違いしないでね、ぼくは岡野くんのことをすごく好きで信頼しているんだからね。
と。勘違いはしない。そんなことぐらいはぼくだってわかったのだった。

それから、その年の夏に伊豆でワークショップに参加しました。
セラピーのワークショップです。いろいろありまいたが、それはまた別の機会に。

そんなこんなであるとき、吉福さんが本を書いている、と聞きました。
ちょうどその頃、アメリカに行く機会があったので、だったらちょっとハワイに寄って、どんな本を書くのか聞いてこよう!となったのです。とあっさり書きましたが、実態はそんなものではなく、人生相談に行ってしまったようなものでしたが。。

ではもういきましょう。吉福伸逸さんインタビューです。

前半
(1)本の構想
(2)ことば
(3)資本主義
(4)個人と文化

後半
(5)情熱編
(6)借景編
(7)マトリックス編
(8)マトリックスつづき編